2015年11月10日火曜日

色彩的表現を目指して 


すでに公募展に作品を発表され活躍の場を広げているT.kさんが、今アトリエラポルトで取り組まれている課題を紹介します。

T.kさんはシスレーを中心とする印象派の風景画を好まれ、それにより一層の色彩的表現を加えられないか模索しています。

色は感覚的要素が強く作者の趣味や個性が出しやすい半面、客観的に秩序立てて考えるのが難しいものです。

そこで、T.kさんにはシスレーのような再現性を最低限度保つ意味から、遠近法と明暗を使って空間と形を表すことから始めるようにアドバイスしています。


それをベースに虹色(スペクトル)の絵具を使って描くように勧めています。ただしパレット上では反対色(色相環上の反対側にある色)どうしは混ぜないことを原則とします。

かなり制約のある描き方ですが、色彩の調和が得やすく、筆触を付けて厚く不透明に絵具を置くタイプのTさんには合った方法だと考えています。







リアルト橋のレストラン (F6号)



この手法で描き初めてから6~7枚目になりますが、大分描き慣れてきたと思います。

ヴェニスの街並みの色とも合って、彩度の強さが気にならなずに「表現」になってきています。


ただデッサンの構造的な見方が足りないために、下手をすると描き殴った未完成の絵に見えてしまう恐れがあるので要注意です。色彩の魅力に引きつけられて、デッサンが疎かにならないようにしたいところです。やはり絵の基本はデッサンです。










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