2013年1月9日水曜日

初めてのグリザイユ

昨年の4月から、私たちのアトリエに通われているMさんの作品を紹介します。

Mさんのお好みは、リアリズム絵画とのことで、ご自身も日本の若い世代のリアリズム絵画のコレクターでもあります。




まずはデッサンから始めてもらいました。


F10号のスケッチブックに、遠近法の枠を使って、できるだけ正確に、線で形を捉える練習をしました。














[デッサンからグリザイユへ]

楽しんで絵を描いていく上で、あまりデッサンばかりを繰り返しては、つまらなくなってくるものです。

そこで、形がある程度取れるようになった段階で、キャンバスに転写をして、油絵具の白と黒を使って、明暗を付ける(グリザイユ)ことにしました。










Mさんは、すでにカルチャースクールで、油絵の経験は豊富なので、デッサンと油絵の橋渡しとして、グリザイユは興味深い方法だったと思います。

















リアルな現実の再現には、対象の明度を、的確に見分けられる必要があります。Mさんは、これまでそのような見方をしていなかったようで、ここまでくるのに、大変苦労されました。













F8号の絵ですが、週1回の受講で、デッサンから始めて、約3ヶ月かけて完成しました。時間はかかりましたが、とても充実した作品になりました。リアリズム絵画に、形と明暗(Valeur)が大切な事を、理解して頂けたと思います。













0 件のコメント:

コメントを投稿