2012年8月1日水曜日

バラを描く 4

Kさんのバラの絵が完成しました。




絵具の素晴らしい発色や筆のタッチが、そのままバラの活き活きとした感じを表しています。


グリーングレーの統一色(ドミナント)に、彩度の高い補色(トニック)の赤いバラが、効果的です。その間を繋ぐ黄色(メディアント)のバラとテーブルクロスが、補色のコントラストを和らげ、長調の曲を聴くような楽しい気分に誘います。



ちょっと残念なのは、赤と黄色のバラが、右側に偏ってしまったことです。最初のセッティングで、もう一つ考慮して欲しかったところです。










バラ F15号


ご自宅の玄関に掛けるために、額の購入を希望されましたので、明るい色調の華やかなバラの絵に合わせて、ボリュームのあるモールデングの金縁をお奨めしました。


絵に合う額縁を選ぶのに、迷われる方は多いと思います。最後は、作者のセンスで決めればよいのですが、その前に額縁の様式と歴史を、少し知っておきたいものです。参考文献を紹介します。

*「額縁の歴史」 クラウス・グリム著 リブロポート発行 1995年
*「画家と額縁」 西宮市大谷記念美術館         1999年





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