2012年7月13日金曜日

模写から始めて 4



モチーフの持つ鮮やかな色の再現は、とても魅力的ですが、画面全体の空間の中に、自然な距離感をもって収めるのは難しいことです。


その点、Sさんが模写から学んだように、下層に、グリザイユで空間がしっかり捉えられていると、楽に描き込んでいけます。













色が沈んできたり、ボリュームが弱くなってきたら、再度白で描き起こしてから色を置いていくと、発色よく仕上げられます。


より現実の色に近づけるために、ヴィリジャン、レモンイエロー(ビスマスイエロー)などをパレットに加えていきます。












完成 (P10号)

細密描写の絵ではありませんが、物の存在感があり、空間を感じる絵になってます。始めて描いた静物画とは思えない出来栄えです。 一般的に模写は、古典絵画のテクニックを学ぶ手段のように考えられがちですが、物の捉え方や見方を知る上でも重要な勉強方法です。 Sさんの作品は、模写を通して、その点をよく学んでこられたことが分かります。










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